マーブルプリントの紹介

マーブルプリントの発祥は17世紀からヨーロッパで発展したマーブルペーパーの歴史にさかのぼります。実際には日本の墨流しの技法が中国に渡り、シルクロードを経てヴェニスの商人によってヨーロッパへ広まったといわれ、19世紀にはヨーロッパで皇族関係の蔵書の装丁などに使われていました。
このマーブルペーパーとは一線を画したこのマーブルプリント(マルチカラープリント)の技法は、20世紀前半、西ドイツ(当時)の職人フランツ・クールによって発明され、それ以来この伝統技術は、技術者の手から手へと磨かれ、受け継がれてきました。
色糊を粘土のように半固形化したのちに、モザイクするように各色糊を組み合わせてデザイン化し、布に写し取るこの技法は、同じものがふたつとなく、まさに熟練された高度な職人芸によって生み出されます。しかし、その複雑な工程とデリケートな扱いゆえに、マスプロダクトと合理化の波にさらされ、現在この技術者は世界的に見ても希少な存在となっています。
1963年、京都の職人が日本にこの技術を持ち帰り、1967年、日本芸染株式会社(現在の株式会社マーブルプリント)を創業しました。一時期はそこから京都近郊から韓国にまで広がりましたが、現在は日本でも株式会社マーブルプリントのみとなっています。

株式会社マーブルプリント

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マーブルプリント説明

マーブルプリントの手法

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1. 一般的な糊(通常オートスクリーンプリントやハンドプリントなどに使用される液体状の糊)に熱を加え、ある程度水分を蒸発させ、粘土状(固さとしては、チーズかキャラメルぐらい)にする。この段階で、赤、青、黄、黒などの原色系の半固形の糊を作っておく。
2. 指定色を作る。例えばパープルの色を出す時は、赤と青の半固形状の糊を一緒に圧延機にかけ、完全にまざり合うまで、何度も通して所定のパープルを作る。

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3. 柄を作る。この部分は一言では説明しきれないが、例えば、白黒のすみ流し柄を作る時は、白と黒の糊を2のように圧延機に通し、まぜ合わせていく途中段階で出来上がる。このほか、柄作りに必要な、機材としては、包丁、ミンチの機械、金属製の網などがあり、作業場の中は、どちらかというと、レストランの厨房に居るような風景になっている。これらのものを駆使して、色々な模様を粘土細工するように、組み合わせる作業で、つくることができる。

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4. 3で作られた柄をあらかじめ、およそ120cmの幅で、75cmぐらいのレピート、厚さ2cm~2.
5cmで作っておき、それを鉄製の円柱のロールに巻きつける。そして、バンテージを巻きつけ、一昼夜置いておく。

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5. 翌日、バンテージを解き、表面をなめらかに削ぎ取る。

6.. 捺染機(ローラプリント機)にのせ、プリントする。その後、オートスクリーンプリントやハンドプリントと同様に発色、ソーピング、整理、加工で仕上がる。

しだれ菊

マーブルプリントの詳しい工程は、株式会社マーブルプリント社のウェブサイトにてご確認ください。